平湯聡のコーヒー探求記③グアテマラvol.3

プリスマ社でのカッピング

グアテマラ訪問時に、エドアルドさんと再会しました。エドアルドさんとは、以前グアテマラに滞在したときにカッピング(コーヒーの味見)を教えてもらうなど、いろいろコーヒーのことを教えてもらった、グアテマラでのコーヒーの師匠のような存在です。

エドアルド(Eduardo Ambrocio)氏

グアテマラの国立コーヒー機関であるアナカフェ(Asociacion national del cafe)にて、品質管理室の責任者として、グアテマラコーヒーの品質に関わるすべてを一任しており、コーヒーの国際品評会であるカップ・オブ・エクセレンス(Cup Of Excellence)においても、ヘッドジャッジを務めるなど、生産国で指折りのカッパーでもあります。

今は独立して、今までのカッピングスキルや、生産者との繋がりをいかして、コーヒーのエクスポーター(輸出業者)のプリスマコーヒーオリジン(PRISMA COFFEE ORIGIN)社を運営しています。

今回グアテマラシティのオフィスにて“エドアルドさん厳選”のコーヒーのカッピングをさせてもらいました。

全部で10サンプル並べ、粉の状態での香りをチェックし、スプーンを使ってカッピングをしました。

コーヒーを挽き、粉の状態で香りをチェックする
粉に一定量の熱湯を入れる
熱湯を入れた状態で、カップに鼻を近づけ香りをチェックする

伝統的な水洗式の、いきいきした良質な酸味を感じる高地産のコーヒーや、いまムーブメントになっているアナエロビック(嫌気性発酵)で処理された、果実味をダイレクトに感じるコーヒーまで、それぞれがユニークでいろいろな味わいのコーヒーがありました。

その中で、風味の際立つ特別なコーヒーがあり、このコーヒーはどういったものか聞いてみると、グアテマラでは珍しい”マラゴジッペ(MARAGOGYPE)種 “というコーヒーの品種の、チェリーを収穫してそのまま乾燥させた「ナチュラル式」というプロセスで処理されたコーヒー、とのこと。

“マラゴジッペ(MARAGOGYPE)種 “とは、もともとブラジルが原産で、マラゴジッペという「町」で偶然見つかったコーヒーの突然変異種のことです。豆の粒の大きさがほかのものに比べて、ずいぶん大きいのが特徴です。

エドアルドさんとの縁で今回少しだけ分けてもらうことができ、2024年1月26日から大和屋でも販売をしました。

1月26日に発売した、グアテマラ セラニア農園マラゴジッペ

最後に大和屋のロングセラー商品のカフェチョコをお土産にお渡し、とても喜んでくれました。
記念に写真を1枚!

次回に続く・・・

平湯聡のコーヒー探求記①グアテマラ編vol.1
平湯聡のコーヒー探求記②グアテマラ編vol.2

Photo by Satoshi Hirayu

About Author /

deepresso編集部が「より深くコーヒーの魅力についての情報発信」を行います。コーヒー業界のトレンドや、最新のトピックも取り入れながら、大和屋が今まで培ってきたコーヒーのノウハウを活かし、一歩踏み込んだ情報をコーヒー好きの皆様にお届けします。

Start typing and press Enter to search