グアテマラ セラニア農園マラゴジッペ 1月26日(金)発売
鑑定士が選んだ珈琲
グアテマラ
セラニア農園 マラゴジッペ
昨年現地に赴き出会えたご縁から取り扱うことができた、素晴らしいコーヒーをご紹介します。
グアテマラ「セラニア農園」より入荷した、グアテマラでは珍しいマラゴジッペ種のコーヒーです。コーヒーチェリーを収穫してそのまま乾燥させた「ナチュラルプロセス」で処理されており、ビター感を伴う柑橘系の風味、すっと口に入ってくるきれいで上品な印象を感じられます。
セラニア農園について
Finca La Serranía(セラニア農園)は、首都グアテマラシティから100㎞ほどの北東部にあたるエル・プログレソ(El Progreso)県にあります。グアテマラのちょうど中部にあたります。
(ピン留めされているところが農園に当たります。)
そこはグアテマラを南北で分断する大山脈 シエラ・デ・ラス・ミナス山脈の麓にまたがります。
その山脈は、グアテマラの真ん中に位置する中央高原から起伏が上がり、そのまま西に向かって大西洋岸まで広がっています。
3,000メートル以上の標高に達する地点もあり、濃い湿った温帯の森林地帯で囲まれて、農園は深い霧で覆われています。
約10万ヘクタールに及ぶ、豊かな生物多様性が広がる手つかずの原生林があり、そこはユネスコによって世界遺産に登録され、保護されています。コーヒー栽培のために最適な環境であるだけでなく、野生のピューマの棲息に適した条件も兼ね備えています。
農園主のペドロ・フェルナンデス氏は1985年にこの土地を購入し、“セラニア農園 ”を設立しました。農園の中にも手つかずの原生林が守られ、農園内のいたるところに清らかな湧き水が流れ、その土地固有の動植物が生息しています。自然資源を保全し、それを次世代に引き継ぐことが使命であると彼は考えています。
農園名の“Serranía”とは、スペイン語で「山岳」のことを指しますが、なるほど、とうなずけます。
農園の大部分にはインガの木が植えられています。インガの木はマメ科の植物で、根の部分に、コーヒーの育成に不可欠な窒素を含有しています。また、これらの樹が土壌浸食や流出を防ぎ、そこに有機肥料を滞留させる役割があります。
セラニア農園は、その標高の高さのためにSHBという最上位規格のコーヒーと、一部のエリアでは特殊な希少性のあるコーヒーを栽培しています。この農園で栽培されるコーヒーの主な品種は、Catuaí、K7、Yellow Villa Sarchí、Maragogype、Pacamara、Geisha、Kimono…などがあります。
マラゴジッペ種 ナチュラルプロセス
今回ご紹介するのは、グアテマラでは珍しい“MARAGOGYPE(マラゴジッペ)種”という品種になります。
ティピカ種の突然変異種で、他の品種のコーヒー豆と比べると粒が大きいのが特徴です。
ペドロ氏はコーヒーの栽培、収穫後の生産処理に関する高度な知識を持っており、伝統的な農法を継承する生産者でもあります。現在では、娘のマリア・ホセ女史がマーケティングの面で彼をサポートし、最新の生産処理法(プロセス)を試してみるようアドバイスしています。
赤く熟度が均一なもののみ収穫され、アフリカンベッドとと呼ばれるコーヒーを乾燥させるために作られた棚で乾燥を行います。果肉がついたまま乾燥させるナチュラルプロセスは、乾燥に時間がかかり品質が悪くなるリスクも伴います。
長年の経験から得たノウハウをもとに管理を徹底されていることで、きれいな印象もありながら、ナチュラルならではの甘い果実味を感じるとても良いコーヒーになっています。
セラニア農園のHPも日本語版でありますので、ぜひご覧になってみて下さい!
LA SERRANIA HP:https://laserrania.com.gt/ja/
コーヒー豆詳細情報
エリア:グアテマラ中部 エル・プログレッソ県
生産者:ペドロ・フェルナンデス
標高:1,400m-1,600m
品種:マラゴジッペ
プロセス:ナチュラル
焙煎度:ミディアムロースト
<商品名>
グアテマラ
セラニア農園 マラゴジッペ
<価格>
珈琲豆100g 1,020円
(税込価格)
<発売日>
2024年1月26日(金)
<販売店舗>
・大和屋直営店
大和屋高崎本店 / 高崎吉井店
YAMATOYA COFFEE 32
・大和屋ネットショップ
https://shopyamatoya.com/
コーヒー鑑定士が選んだ珈琲
2020年発売の「No.40マンデリン」からスタートした「鑑定士が選んだ珈琲」シリーズ。ブラジルのサントス商工会議所公認のコーヒー鑑定士資格である「クラシフィカドール」を有する大和屋 代表取締役 平湯聡(ヒラユ サトシ) が、他では手に入らないような希少なコーヒーや、特殊な精選方法や品種など、今までに取り上げたことのない、珍しく価値の高いコーヒーをご紹介します。
本シリーズのコーヒーカードやパッケージに用いられているデザインは、コーヒー鑑定士 平湯聡がコーヒーのカップテストを行った上で味わいをイメージし、作成しています。
今回のデザインについて
このコーヒーを飲んでみて、まずはじめに感じた印象は、少し苦みをともなった柑橘系のさわやかさでした。それはグレープフルーツのようでいて、オレンジピールというニュアンスが一番近いと感じました。
味わいは穏やかでもあり、口の中に重厚な甘さを感じます。蜂蜜のようなはっきりとした甘味や、チョコレートのような濃厚な甘味ではなく、例えるならば黒糖のような甘味です。
このコーヒーの特徴的な味わいでもある、オレンジピールのさわやかさと、黒糖の甘さをモチーフに、甘い余韻もグラデーションで表現してみました。