グアテマラ レタナ農園 10月27日(金)発売
鑑定士が選んだ珈琲
グアテマラ レタナ農園
2023年秋冬のコーヒーシーズンに向けた、数量限定のコーヒーをご紹介します。 今回は「グアテマラ レタナ農園」です。イエローブルボンという特別な品種のコーヒーを入荷しました。
レタナ農園について
グアテマラの古都アンティグアは、3つの火山に囲まれた盆地で、火山灰質の豊かな土壌と山から吹きつける空気によって生じる昼夜の寒暖差が特徴です。自然条件が揃ったこのエリアは、代表的なグアテマラコーヒーの名産地とも言えるエリアで、グアテマラで最初にコーヒー栽培が始まった伝統的なエリアでもあります。
3つの火山のひとつアグア火山の麓より、コーヒーを乾燥させています。よく学校のグラウンドで使われるような「トンボ」を使って、コーヒー豆を広げたり、あるいは山をつくったりしながら、均一に乾燥させていきます。
農園に入る手前の門扉にて。表札には、「FINCA RETANA」と記載があります。「FINCA」とは現地の公用語・スペイン語で「農園」を意味します。
レタナ農園はもともと、カトリック修道士が運営していました。農園名も、その当時の代表のレタナ神父の名前に由来しているそうです。
現在は、フェルナンド・コンフィーニョ氏が農園主として、レタナ農園の運営を手掛けています。
農園は、よく手入れがされている印象で、シェードツリーと呼ばれる背の高い木の下で、コーヒーの木は栽培されています。コーヒーの木は直射日光が苦手です。直接に陽の光が当たってしまうと、コーヒーの木の葉が焼けてしまい、ダメージを負ってしまいます。ただし適度の明るさが必要で、とてもデリケートでもあります。シェードツリーの下で、コーヒーが栽培しやすい環境を整えます。
コーヒーチェリーを収穫してからコーヒーの生豆にするまで処理(精選)する、ウェットミルと呼ばれる施設。
ここで、チェリーの皮を剥く、発酵させる、水で洗う、乾燥させる、といった一連の作業を行います。グアテマラの農園には畑だけでなく、ウェットミルの施設が一般的には併設されています。
イエローブルボン
今回ご紹介するコーヒーは、イエローブルボンという希少種だけを集めた特別なロットです。レタナ農園では、イエローブルボンだけの区画を特別に分けて、栽培・収穫・精選しています。
通常、コーヒーのチェリーは緑色から次第に赤く熟していきますが、イエローブルボンは黄色く熟していくのが特徴です。突然変異で黄色く熟す品種が生まれたそうです。品種改良を行っていない在来種のため収穫量が少なく、非常に希少なものとなっています。
一般的なレッドチェリーよりもフルーティな味わいがイエローブルボンの特徴です。
コーヒー鑑定士 平湯聡より
レタナ農園のコーヒーと出会ったのは、2009年のグアテマラ訪問時にさかのぼります。
ANA CAFÉ(Asociación Nacional del Café/グアテマラ国立コーヒー協会)を表敬訪問し、グアテマラの各地域のエリアのコーヒーカッピングをさせていただきました。グアテマラには8つのコーヒー栽培エリアがあって、それぞれで味の個性が異なります。
カッピングしたサンプルの中に、レタナ農園のロットがあり、ほかのサンプル以上に際立つ風味特性を感じ、「このコーヒー、とてもおいしい!」と感動したのを覚えています。
いつかご紹介したいと思っていたところ、イエローブルボンの特別なロットができあがったと聞き、今回買い付けることができました。
そのレタナ農園の一番の特徴は、シトラスのような甘酸っぱい風味です。「酸っぱい」という強い酸味ではなく、明るいさわやかさを感じます。“甘さの残るやさしいさわやかさ”とも言えると思います。全体的にまとまりのある、バランスのとれた味わいなので、どなた様にも好まれるコーヒーかなと思います。 その当時の感動をそのままに、レタナ農園のコーヒーをお届けします!
今年の夏には、実際にレタナ農園を訪問しました。
商品情報
<商品名>
グアテマラ レタナ農園
<コーヒー豆詳細>
生産者:フェルナンド・コンフィーニョ
エリア:グアテマラ アンティグア
標 高:1,550m
品 種:イエローブルボン
プロセス:フリーウォッシュド
焙煎度:ミディアムロースト
<価格・発売日>
珈琲豆
2023年10月27日(金)〜
100g 756円
ドリップパック
2023年11月17日(金)〜
1枚 162円
(税込価格)
<販売店舗>
・大和屋直営店
大和屋高崎本店 / 高崎吉井店
YAMATOYA COFFEE 32
・大和屋グループ各店
(※一部取り扱いのない店舗もございます)
・大和屋ネットショップ
https://shopyamatoya.com/
コーヒー鑑定士が選んだ珈琲
2020年発売の「No.40マンデリン」からスタートした「鑑定士が選んだ珈琲」シリーズ。ブラジルのサントス商工会議所公認のコーヒー鑑定士資格である「クラシフィカドール」を有する大和屋 代表取締役 平湯聡(ヒラユ サトシ) が、他では手に入らないような希少なコーヒーや、特殊な精選方法や品種など、今までに取り上げたことのない、珍しく価値の高いコーヒーをご紹介します。
今回のデザインについて
今回のコーヒーは、柑橘系のフレーバー、その中でも特にシトラスやレモンの印象を感じ、また、レモングラスのようなハーブのフレーバーが特徴的です。
シトラスやレモンのイエローと、レモングラスのグリーンを使い表現しました。