コスタリカ ブラックウオッシュド 2月13日(金)発売!

世界のスペシャルティコーヒーを牽引する生産国のひとつ、コスタリカ。
品質の進化が目覚ましいコスタリカでは、革新的な生産処理の開発によりコーヒーの風味表現にさらなる多様性がみられます。
昨年2025年2月に工場長の高橋が現地のコスタリカに趣き、「これはっ!」と思うロットを買い付けてきました。今回は、その買い付けてきたロット、コスタリカでは珍しい品種と新しい精選方法を組み合わせた特別なコーヒーをご紹介します。
手がけるのは、国内でも設備の充実度と品質の高さで知られ、カップ・オブ・エクセレンスでも幾度となく上位入賞を果たしている「ラ・リア(La Lia)」マイクロミル。独自のプロセスによって生み出された、個性豊かな味わいの一杯をお届けします!
味わいの特徴(テイスティング)
このコーヒーは、エリア特有の多様な微小気候、コスタリカでは珍しい品種「SL28」、そして新しい精選プロセスの組み合わせによって生み出されています。
衛生管理の行き届いたマイクロミルで丁寧に仕上げられることで、透き通るような透明感と、上質な果実味が美しく調和した奥行きのある味わいが特徴です。
カップからは、黒糖を思わせる甘みのコクと、ストーンフルーツのような濃厚な甘味の果実感。
後味には濃い甘さの余韻が長く続き、温度の変化によっても表情の変化を楽しめます。
この豊かな味わいがどのように生まれるのか、その背景についてもご紹介します。
栽培・精製
― 独自の味を生み出す背景 ―

新しい精選方法が生み出すクリーンで濃厚な甘み
このコーヒーを最も特徴づけているのが「ブラックウォッシュド」と呼ばれる新しい精選方法です。
一般的なウォッシュドプロセスは、〈選別 → パルピング(果肉除去)→ 発酵 → 洗浄 → 乾燥 → 脱穀〉という工程で進みます。果肉や粘液質を取り除いてから乾燥させるため、品質が安定しやすい一方、設備や管理体制にコストや精度が求められます。
ブラックウォッシュドは、このウォッシュドをさらに発展させたプロセスで、発酵と“レスティング(Resting 寝かせる、という意)”の工程を複数回取り入れることで、より複雑で奥行きのある風味を引き出します。
高度な衛生管理と細やかな温度・湿度調整が必要となるため、生産者の技術力が品質に直結するプロセスといえます。
ブラックウォッシュド製法の主な工程
1.収穫
2.レスティング①:チェリーをアフリカンベットにのせ、冷暗所で約1日休ませる。
3.パルピング:果肉除去
4.アナエロビック発酵:ミューシレージ(粘液質)を残したまま密閉できるタンクに入れ、冷暗所で2〜4日置いておく。
5.水洗
6.乾燥①:アフリカンベッドで水分値25%くらいになるまで乾燥
7.レスティング②:プラスチックバックに入れ、約2週間かけゆっくりと冷暗所で休ませる。休ませることで水分値は25%から14%ほどに調整。
8.乾燥②:アフリカンベットに戻し、水分値10〜12%に仕上げる
コーヒーの生産地でも、コーヒーのプロセスを科学的アプローチで捉え、日々、日進月歩でプロセスが進化しています。
レスティングというプロセスが、今までにない革新的な手法です。レスティングとはその名の通り、“休ませる・寝かせる”と訳されます。あるいは、“熟成させる”といえるとも考えられます。
この手法により、自然の力で繊細な風味をゆっくりと引き出しつつ、果実由来の甘さを濃厚に残しながら、ウォッシュド特有のクリーンで透明感のある後味へと整えられます。
珍しい品種をあえて採用する
もうひとつの個性が、コーヒー品種「SL28」を使用していることです。
コスタリカではブルボン系のカトゥーラ種が主流ですが、ケニア由来の“SL28”という品種を採用しています。SL28のSLは「スコット・ラボラトリー(Scott Labolatory)」の略であり、エチオピア由来の原種を基に、ケニアのコーヒー研究機関で開発された28番目の品種です。(だから、SとLと28、なんですね。分かりやすい。)
明るい酸と果実味の豊かさが強くコーヒーの味わいが優れている点、それに、乾燥に強い(水ストレスに強い)耐性がある、ということが特長とされています。現在ではケニアにおいて主流となっている品種でもあります。ケニアコーヒーの味わいの特徴である「ジューシーなさわやかさ」は、この品種に起因していますね。
この品種がもつ複雑で明るいフレーバーを、ブラックウォッシュドによってさらに引き出し、黒糖を思わせる甘みのコクと、ストーンフルーツのような濃厚な甘味の果実感が感じられます。
生産地・農園紹介
― 世界の産地の想いを受けて ―
◆ SL28を栽培「ピエサン農園」
農園はタラス(TARRAZU)という山岳地帯に位置するエリアで、ほかの産地と比べて標高が高く品質の高いコーヒーが生産される名産地です。
マイクロクライメイト(微小気候)と呼ばれる、限られた区画にのみ現れる特殊な気象条件が、他にはない個性的な風味を育みます。
◆ ブラックウォッシュドの精選を担う「ラ・リア マイクロミル」
マイクロミルは家族経営で、お兄さんのルイス氏と弟さんのオスカル氏でやられています。ご兄弟で品質のいいコーヒーを作ろうと、日々切磋琢磨して頑張ってらっしゃいます!
国内でも屈指の衛生管理体制と精選設備を持ち、細部にまで気を配った丁寧な仕事ぶりは品質に明確に表れています。カップ・オブ・エクセレンスでも幾度となく上位入賞を果たすなど、その実力は高く評価されています。
このブラックウォッシュドのコーヒーも、プロセスにおいて、コーヒー豆を広げて一度乾燥させて、集めて袋に詰めてレスティングさせて、それをまた広げて乾燥させる、という手間暇かけて作ってらっしゃいます。それだけ手をかけている意味も、おいしいコーヒーを作ろうと、意思があってのことでもあります。(感謝!)
私たちが手にする一杯の背景には、こうした生産者や精選にかかわる人々のたゆまぬ努力と探究心があります。 高品質でユニークな味わいは、彼らの情熱と技術の積み重ねによって生み出されています。
また、マイクロミルはラ・リア(La Lia)は、マイクロミルオーナーのLais Monge氏の母の名前に由来しています。
焙煎について
― 手間暇が育んだ「甘みの浸透」を、焙煎で表現する―

コスタリカのラリア農園を訪れた際、数ある個性的なコーヒーの中で私の心を射止めたのは、意外にも「ブラックウォッシュド」でした。
個性的な味わいを持つアナエロビックなどとは異なり、丁寧なレスティング(寝かせ)によって豆の芯まで甘みが浸透しているこのコーヒー豆の魅力を引き出すため、焙煎では「水分の抜き方」に細心の注意を払いました。
比較的水分量が多いこのコーヒー豆は、急いで仕上げようとすると、表面だけが焦げ、芯に青さが残ってしまいます。そのため序盤は感覚を研ぎ澄ませ、豆の状態を見ながら水分を抜き、その後、風味の鍵となる「メイラード反応」を理想的なタイミングで起こすことで、クリアな味わいは残しつつ、凝縮された甘みとコクを引き出しました。
しっかりとしたコクがありながらも、柔らかい口当たり。手間暇をかけて育てられた豆だからこそ辿り着ける、「甘みの余韻」をお楽しみください。
コーヒー詳細情報

<商品名>
コスタリカ ブラックウォッシュド
<コーヒー豆詳細>
エリア:タラス地区
マイクロミル:ラ・リア
農園名:ピエサン農園
標高:1,940m
品種:SL28
プロセス:ブラックウォッシュド
<価格>
珈琲豆 100g 1,180円(税込価格)
<発売日>
2026年2月13日(金)〜数量限定販売
<販売店舗>
・大和屋直営店
大和屋高崎本店 / 高崎吉井店 / 前橋六供店 / YAMATOYA COFFEE 32
・大和屋グループ各店(※一部取り扱いのない店舗もございます)
・大和屋ネットショップ
https://shopyamatoya.com/
コーヒー鑑定士が選んだ珈琲


2020年発売の「No.40マンデリン」からスタートした「鑑定士が選んだ珈琲」シリーズ。ブラジルのサントス商工会議所公認のコーヒー鑑定士資格である「クラシフィカドール」を有する大和屋 代表取締役 平湯聡(ヒラユ サトシ) が、他では手に入らないような希少なコーヒーや、特殊な精選方法や品種など、今までに取り上げたことのない、珍しく価値の高いコーヒーをご紹介します。
本シリーズのコーヒーカードやパッケージに用いられているデザインは、コーヒー鑑定士 平湯聡がコーヒーのカップテストを行った上で味わいをイメージし、作成しています。


