夏に愉しみたい珈琲
2026年5月15日(金)より、夏に愉しみたい珈琲として「風青し」「タイ スリさんのガーフェ」の販売を開始いたします。
「風青し」とは、初夏の青葉を吹き抜ける風さえも青く染まっているかのように感じられる、という俳句の季語。そんな涼やかな情景をイメージした、夏限定のストレートコーヒーに仕上げました。
また、7月3日(金)からは「エルサルバドル オレンジブルボン」も登場予定です。これからの季節にぴったりの、大和屋おすすめの夏珈琲をご紹介します。
風青し(ブラジル)

ブラジル南東部、サンパウロ州に位置するアルタ・モジアナ地域。ここは、特有の粘土質土壌と、果実を緩やかに成熟させる穏やかな気候に恵まれた、伝統的なスペシャルティコーヒーの産地として有名です。この理想的なテロワールが、豆に豊かな甘みと洗練された酸味の調和をもたらします。

この地で品質を追求するサンタ・カロリーナ農園の最大の特徴は、収穫への徹底したこだわりです。ブラジルでは機械収穫が一般的ですが、同農園では短期間に人力を集中させ、熟度の揃った実だけを「手摘み」で収穫しています。
収穫後の乾燥工程にも妥協はありません。約10日間、時間をかけてじっくりと乾燥させることで、果実の自然な糖分が豆の内側にしっかりと凝縮。それにより、この農園特有の芳醇な香りと、奥行きのある甘さが引き出されます。
味わいの特徴(テイスティング)
口に含むと、まずはパインを思わせる明るくフルーティーな酸味が広がり、続いてブラジルらしいナッツのような香ばしさ。黒糖のようなコク深い甘みの余韻が残り、全体として軽やかなでクリーンな飲み心地です。
<コーヒー豆詳細>
生産国:ブラジル
エリア:サンパウロ州 アルタ・モジアナ
農園名:サンタ・カロリーナ農園
生産者:エニソン・ロペス・フェレイラ
標高:900m
品種:カトゥアイ、ムンドノーボ
プロセス:ナチュラル
<価格>
珈琲豆 100g 820円(税込価格)
スリさんのガーフェ(タイ)

アジア有数のコーヒー生産国として知られるタイ。
南部のロブスタ種に対し、北部の山岳地帯では高品質なアラビカ種の栽培が盛んです。近年では、病耐性に優れ、豊かな風味を持つタイ固有の交配種「チェンマイ」が開発されるなど、独自の進化を遂げています。
タイのコーヒー生産の多くは、小規模農家や家族単位での精選が一般的ですが、今回ご紹介するのは、生産者「スリさん」の手による特別なマイクロロットです。

チェンライ県南西端のウィエン・パ・パオ地区に位置するクンラオ村 。ここは水分を豊富に含んだ土壌と冷涼な空気が流れるため、寒暖差によってコーヒーにしっかりとした甘みが宿る銘醸地です 。
この村の生産者、スリさんのコーヒーは、これまで「家族ロット」の一部として出荷されてきました が、収穫期のカッピングにおいて、彼女のコーヒーは家族ロットの中でも際立った品質を示していました 。
「家族ロット(ファミリーロット)」とは、コーヒー業界、特に小規模農家が多い地域でよく見られる出荷単位のことです。
通常、タイのクンラオ村のような地域では、一軒一軒の農地が小さいため、単独では輸出に必要な量(コンテナ単位など)を満たすことができません
そのため、近隣の親戚や家族経営の複数の農家が収穫したコーヒーを一つにまとめ、共同で精選・出荷を行います。これが「家族ロット」と呼ばれるものです 。
スリさんのコーヒーはそのクオリティの高さから、今回初めて単独の「マイクロロット」として切り出され、日本へと届けられました 。
このロットの魅力は、ケニア由来の高貴な品種「SL28」由来の豊かな風味に加え、近年注目を集める「アナエロビック(好気性発酵)」プロセスの融合にあります。
自作の乾燥ドーム内に設置された高床式のアフリカンベッドを使用し、14日以上の時間をかけて乾燥 。
さらに除湿機を併用して乾燥速度をコントロールするという、極めて緻密な実験的アプローチが取られました 。
※ちなみに、タイ語でコーヒーは「ガーフェ」と呼ばれ、現地の文化に深く根付いています。
味わいの特徴(テイスティング)
キャラメルのような甘く芳醇な香り。完熟したブドウ(グレープ)を思わせる濃厚で複雑な果実味が重なり合います。後味にはダークチョコレートのような心地よい苦みとコクが残り、タイ・コーヒーの新たな可能性を感じさせる、長く複雑な余韻をお楽しみいただけます。
<コーヒー豆詳細>
生産国:タイ
エリア:チェンライ県 ウィエンパパオ地区 クンラオ村
生産者:スリさん
品種:チェンマイ、SL28、カツーラ、ハイブリッドティモール
標高:1,100~1,300m
プロセス:アナエロビックウォッシュ
<価格>
珈琲豆 100g 940円(税込価格)
7月3日(金)発売!
オレンジ・ブルボン(エルサルバドル)

中米エルサルバドルから、宝石のシトリンを思わせる鮮やかなオレンジ色の実をつける「オレンジ・ブルボン種」が入荷いたします。

この豆を育む「ディビナ・プロビデンシア農園」は、肥沃な火山灰土壌と安定した降雨量という恵まれたテロワールを有しています。その品質は折り紙付きで、世界最高峰のコーヒーを決定する「カップ・オブ・エクセレンス(COE)」での入賞歴が、その実力を物語っています。
特筆すべきは、伝統的な有機栽培を守りながらも、「Parra System(パラ・システム)」という革新的な栽培技法を導入している点です。
Parra Systemとは 通常、古くなった木は根本付近で切り落とす「カットバック」を行いますが、この農園では主幹を地面と平行に曲げることで、植物の「頂芽優勢(先端が最も伸びる性質)」を分散させます。木へのダメージを最小限に抑えつつ、節々から新たな枝を再生させることで、収穫の空白期間を作らずに安定した栄養供給を可能にする画期的な手法です。
味わいの特徴(テイスティング)
宝石のような果実の外見と同じく、爽やかでジューシーなオレンジの柑橘香、口に含んだ瞬間、シロップのように滑らかな甘み。ベリーを思わせる甘酸っぱさと、ハーブのようなニュアンスが複雑に重なり合います。飲み進めるほどに、オレンジ・ブルボン種ならではの穏やかで気品ある甘みが長く続きます。
伝統的な栽培法と、科学的なアプローチによる「Parra System」
コーヒーの奥深さを追求する皆さんに、ぜひ体験していただきたい銘柄です。
<コーヒー豆詳細>
生産国:エルサルバドル
エリア:アワチャバン県 アパネカ、カントン パロ カンパーナ
農園名:ディビナ プロビデンシア農園
生産者:ロベルト・ウジョア
品種:オレンジブルボン
標高:1,550~1,830m
プロセス:ハニー
<発売日>
7月3日(金)〜数量限定
<価格>
珈琲豆 100g 940円(税込価格)



