和菓子と珈琲のペアリング体験

大和屋珈琲前橋六供店にて、群馬県前橋市の老舗和菓子店「風の子本舗 森庄」より、職人・森川庄太さんをお迎えし「和菓子」と「珈琲」のペアリング体験を開催。

目の前で仕上げられる美しい和菓子。
その一品一品に合わせて”和珈琲”とも呼ばれる大和屋の木炭焙煎珈琲を味わえる特別なペアリングコースです。

さらに、大和屋が創業以来大切にしてきた「日本のやきもの」からなるうつわにもこだわり、それぞれのペアリングに色を添えます。

「和珈琲」と「和菓子」、そして「日本のやきもの」。
それぞれの“和”が、重なり織りなす、ここでしか味わえない体験をお届けします。

左から:風の子本舗 森庄 森川庄太氏、大和屋珈琲 前橋六供店 堀巧磨氏
Profile 和菓子職人
風の子本舗森庄 三代目店主 森川庄太氏

商業高校を卒業後、和菓子の道へ。専門学校で基礎を学び、埼玉・群馬の和菓子店で修行。
現在は家業の「風の子本舗 森庄」三代目として、地元の素材を生かした菓子作りに励み、地域イベントにも積極的に参加。和菓子を通じ、世代を越えたつながりと新たな楽しみを届けることを目指している。
風の子本舗 森庄 instagram
Profile バリスタ
大和屋珈琲 前橋六供店 店長 堀巧磨

営業職時代に出会った一杯のコーヒーに感動したことをきっかけにコーヒーの道へ。2022年に大和屋へ入社し、YAMATOYA COFFEE 32を経て前橋六供店の店長に。珈琲を通して、お客様に豊かな時間を提供できるよう日々努める。高校時代の同級生である森川氏と再会し、今回の特別なペアリング体験が実現した。

お品書き

01 大和屋創業者 平湯正信 焙煎 ほうじ茶
02 みたらし団子 × コールドブリュー(ケニア)
03 上生菓子 × ドリップコーヒー(ブラジル)
04 どらやき × カフェラテ(エスプレッソブレンド)
05 季節の錦玉羹

01 大和屋創業者 平湯正信 焙煎 焙じ茶

平湯正信が自ら丁寧に焙煎した、鹿児島県 霧島産の棒茶からなる焙じ茶です。

霧深く冷涼な土地で育まれた鹿児島県霧島産のお茶は、全国の品評会でも多数の受賞歴があるお茶の産地。棒茶は通常の茶葉を使う焙じ茶よりも穏やかで優しい味わいが特徴。大和屋で木炭焙煎にこだわり続けた平湯正信が丁寧に焙煎した香りや甘みをお楽しみください。

うつわは群馬県 野想窯(やそうがま)の湯呑で召し上がっていただきます。
野想窯の作品に使う釉薬の多くは、様々な枝葉を丁寧に手作りで原料にしたものです。こちらのうつわは、大和屋の木炭焙煎の工程で出る灰を釉薬に使っています。自然の柔らかな風合いをお楽しみください。

02 みたらし団子 × コールドブリュー(ケニア)

「風の子本舗 森庄」では、素材の味を大切にし、余分なものを加えない丁寧なお菓子作りを心がけています。

本日のみたらし団子もそのひとつ。
当日ふかした生地を手作業で練り上げ、口どけの良さにこだわりました。
また、タレは少し塩味を効かせた味わい。

合わせる珈琲は、ケニア産の豆を使ったコールドブリュー(水出しアイスコーヒー)。明るい爽やかさがありつつも、しっかりと厚みのある味わいが特徴のケニアですが、低温抽出によりケニアの明るい爽やかさは残しつつ、苦味と酸味はまろやかに仕上がります。

口溶けのよい団子、みたらしのほどよい塩味とコールドブリューの明るい爽やかさが重なり、どこか優しい余韻が残る一杯です。食感と抽出の工夫が生む、新たな味の出会いをご体験ください。

みたらし団子は山口県萩市の萩焼でご提供します。古くから茶人に愛されてきた萩焼のやわらかな土の質感と、素朴で気品ある風合いがあります。

03 上生菓子 × ドリップコーヒー(ブラジル)

上生菓子は「糸」と名づけた一品を、お客様の目の前で仕上げます。

白あんとぎゅうひを使った、素朴で澄んだ甘さが特徴です。この「糸」という菓子には、群馬県に数多くある織物産地への想いが込められています。 糸はすべての始まり。その想いを、真っ白な色合いと箔で表現しました。

道具一つひとつにも文化や物語があります、ぜひそちらも見ていただけたら幸いです。

うつわは、岐阜県美濃焼油滴天目(ゆてきてんもく)。
「油滴」と呼ばれる金属のようにきらめく粒状の模様が特徴です。白の和菓子を引き立てる、うつわの表情もともにお楽しみください。

合わせるのはブラジル エル・プログレッソ農園の珈琲。ハンドドリップでご提供します。

こちらのブラジルの珈琲は、 非水洗式(ナチュラル)製法による、ナッツのような香ばしさが特徴です。このナッツ感と白あんの柔らな甘さとのハーモニーをお楽しみください。

エル・プログレッソ農園は、今注目されているバイア州にあります。そのお話はぜひご提供時のお楽しみにください。

珈琲は、6種類うつわからお好きなものを選んでいただきます。

北海道 小樽焼(おたるやき)、大雪窯(たいせつがま)、群馬県 野想窯(やそうがま)、大分県 小鹿田焼(おんたやき)、長野県の作家 荒川氏のうつわ、茨城県 笠間焼(かさまやき)。

それぞれに個性ある6種類のうつわをご用意しました。

04 どらやき × カフェラテ(エスプレッソブレンド)

“修行中「どら焼きを食べればその店がわかる」と言われたことがあります。餡と生地というシンプルなものだからこそ、素材や想いが表れるのだと思います。”

と森川さん。

当店のどら焼きは、昔ながらの基本の味を大切に。餡は小豆と砂糖だけ、生地も余計なものは使わず、一つひとつ丁寧に焼き上げています。

こちらは、福岡県うつわ工房の皿でご提供します。
「ハレの日(特別な日)もケの日(日常の日)、ふたつを特別に」を大切にする窯ならではの、料理が特別に映える装いもご注目ください。

珈琲はカフェラテをペアリング。
パナマとエチオピアの豆をブレンドしたエスプレッソのために作ったブレンドでご用意します。

ビターチョコレートのような苦みとコクとミルクの甘み、その中にほのかなフルーティーさを感じる一杯です。あんこの甘みと皮から香るほのかな香ばしさを感じるどら焼きに、華やかさとほどよい苦味のカフェラテがどのように調和するか、お楽しみください。

「ラテ」と一括りになりがちですが、カフェラテのベースとなるエスプレッソは、使用する豆の種類や状態、気候やマシーンの調整方法など・・・細かな違いで味の違いが現れます。

05 季節の錦玉羹

最後にお口の中に爽やかさと、愉しさを。

今が旬のさとうにしきのほどよい酸味と寒天の優しい甘さ、特徴的な食感をお愉しみください。

うつわの 津軽びいどろは、漁業用の浮玉づくりから始まり、時代とともに職人の創意工夫と技術継承により青森県の伝統工芸となりました。涼やかなうつわに込められた職人の技と想いに敬意をこめて、ご提供いたします。

和菓子と珈琲のペアリングへの想い

「日本の風土に合い、日本人の味覚に合った珈琲をつくりたい」

そんな想いから、大和屋の代名詞ともいえる「木炭焙煎珈琲」は生まれました。
その味わいは、いつしか“和珈琲”とも呼ばれるようになり、多くの人に親しまれています。

いま、食の世界では、国やジャンルの垣根を越えた“出会い”が当たり前になりつつあります。味や文化が交差し、新しい価値が生まれる時代。 和菓子と珈琲という、異なる背景を持つ二つの存在もまた、それぞれの美味しさを引き出し合い、高め合うことで、これまでにない味の可能性を秘めています。食に心を込める者同士が出会い、手を取り合うことで生まれる体験。

和菓子と珈琲のペアリングは、まさにそのひとつのかたちです。

今回お伝えしたことはごく一部となりますが、イベントへのご参加はもちろん、ご家庭でも和菓子と和珈琲の新たな味わいをお楽しみいただければ幸いです。

イベント概要
和菓子と珈琲のペアリング体験

■日時
2025年6月7日(土)、8日(日)、6月21日(土)、22日(日)
※(8日は午後のみ開催)

午前の部:10:00~12:00
午後の部:14:00~16:00

■料金
茶1杯、珈琲3杯、和菓子4品 4,000円(税込)

■場所
大和屋珈琲 前橋六供店 2階Co_LABO カウンター
営業時間 9:00〜19:00(年中無休)
住所 群馬県前橋市六供町5-1-1

■ご予約方法
終了いたしました。

 

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deepresso編集部が「より深くコーヒーの魅力についての情報発信」を行います。コーヒー業界のトレンドや、最新のトピックも取り入れながら、大和屋が今まで培ってきたコーヒーのノウハウを活かし、一歩踏み込んだ情報をコーヒー好きの皆様にお届けします。

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