ルワンダ フイエ マウンテン 10月25日(金)発売!
鑑定士が選んだ珈琲
ルワンダ
フイエマウンテン
2024年秋冬のコーヒーシーズンに向けた、数量限定のコーヒーをご紹介します。

今回は「ルワンダ フイエマウンテン」です。
大和屋 代表取締役 平湯聡が2024年6月にアフリカ国「ルワンダ」を訪問しました。

「ルワンダ」と聞くと、あまりイメージがないかもしれません。自分もコーヒーに携わってはじめてルワンダという国を知るきっかけができました。
なかなか日本からだとなじみも少なく、よほどの縁がない限り、ルワンダに行こうとならないかもしれません。
今回、コーヒーの商社の方がルワンダに行く予定があるとのことで、一緒に同行させていただき、訪問することができました!
ルワンダのコーヒーについて、そして大和屋での新しい取り組みとして、コーヒー生産者を支援するプロジェクトについてご紹介します。
現地を直接訪問して、コーヒーをこれからの未来に繋げていかなければならないと痛感しました。
今年の冬におすすめするとっておきのコーヒーです!ぜひ、手にとっていただければ幸いです。
今回訪れたルワンダ共和国について
ルワンダ共和国(Republic of Rwanda)は、別名「千の丘の国」とも呼ばれ、なだらかな丘陵とがどこまでも続いており、自然が美しい国です。温暖でありながら、標高も高いため爽やかで過ごしやすい国でした。


東アフリカの内陸に位置し、北はウガンダ、南はブルンジ、東はタンザニア、西にコンゴといったほかの国に囲まれています。国土面積は26,338㎢で日本の四国の約1.5倍ほどの小国で、ほかのアフリカ諸国から見るとずいぶん小さい印象です。(コンゴは大きさが際立っていますね)
ルワンダは多様な生物が生息する自然の宝庫として知られていて、特に絶滅危惧種のマウンテンゴリラが有名です。ゴリラをみられるトレッキングツアーが人気だそうです。
1990年代の悲しい民族紛争を乗り越えたルワンダは、民族融和に力を入れ、女性の社会進出も積極的で、議会における女性議員の比率の高さは世界的にも突出しています。現在では、経済的・政治的にも発展しており、それに比例して他のアフリカ諸国と比べて治安が安定しているといわれています。
前向きな活気に満ちたこの国は、復興からこれからの未来に向けて着実に前進していると感じました。
ルワンダのコーヒーについて
「アフリカのコーヒー」といえば、エチオピアの「モカ」やタンザニアの「キリマンジャロ」。あるいは、高品質なコーヒーで名高い「ケニア」が有名ですが、「ルワンダ」のコーヒーはまだ流通量が少なく、残念ながら知名度もそれほど高くありません。
しかし、ルワンダでは主要産業の一つは農業であり、そのなかでもコーヒーに力を入れています。小さな国土ではあるものの、付加価値のある高品質なコーヒーを増産するため、国を挙げたプロジェクトが進行中の、期待の新星です!
いざ、ルワンダへ!
ルワンダに行くためには、片道約20時間かかる長旅です。
エチオピア航空を利用し、日本から韓国の仁川空港を経由します。そして仁川からエチオピアのアディスアババに向かいます。
エチオピアのアディスアババに降り立つと、空港のラウンジで、エチオピアの伝統的なコーヒーの儀式「コーヒーセレモニー」でコーヒーをふるまっておりました。


エチオピアのモカコーヒーを深煎りにした濃いコーヒーです。付け合わせは、炒って塩で味付けした玄米と豆菓子でした。コーヒーブレイクで一服したのち、エチオピアからルワンダに向かいます。
ルワンダのコーヒー
今回訪れたのは、ルワンダ南部にあるコーヒー産地・フイエ(HUYE)。
フイエは、首都キガリに続き、ルワンダ第二の都市でもあります。

そこから山道を抜けて、コーヒーの生産エリアへ向かいます。




今回訪問したコーヒー生産エリアのフイエは、険しい山あいの中でコーヒーが栽培されています。コーヒーの栽培エリアは標高の高い山に位置し、風が強く冷涼な気候でした。
急な斜面にコーヒーの木が栽培されています。

今回お世話になった輸出業者のスタッフと。左から2人目がオーナーのディビッドさんです。自身でも農園を持ってコーヒー栽培までおこなうことで、管理が行き届きコーヒーの品質は安定させることができるそうです。


「フイエマウンテン」の名前の由来となったフイエ山です。山の周辺のエリアで集荷されたコーヒーを使用しています。

ルワンダでは、「コーヒー・ウォッシング・ステーション(略してCWSといいます)」と呼ばれる共同施設単位で行われています。各農家は、自分の敷地内で育てたコーヒーチェリーを収穫して、このウォッシングステーションに持ち込みます。
その量に応じて売買され、「1kgあたり●●円」といったように代金を受け取ります。持ち込まれたコーヒーチェリーはその施設でまとめられ、コーヒーの生豆工程に進みます。
お世話になった現地のスタッフにカフェチョコのおみやげをプレゼントしました。おなじみのカフェチョコも大好評でした。この味は万国共通なのですね。笑

未来へつなぐ
『フイエ マウンテン(HUYE MOUNTAIN)』
今回ご紹介するルワンダのコーヒー『フイエ マウンテン(HUYE MOUNTAIN)』。実際に現地でカッピングでその品質の確認をしました。皆さんに飲んでいただきたい、おすすめできる、とてもおいしいコーヒーです!

その味への期待はもちろん、コーヒーを未来へと繋いでいきたいという願いがあるからです。現地を訪れて痛感したのは、コーヒーの未来のためには「生産者の方々への支援」が欠かせないということです。
コーヒー生産が続けられるには、生産者が安心して働ける環境や、安定した生活基盤が必要です。
ルワンダでは、日々の生活に欠かせない水が慢性的に不足しているという厳しい現実を目の当たりにしました。
内陸国であるルワンダは水資源が限られており、自由に使えるわけではありません。
水道のインフラも整備しておらず、各世帯に蛇口もありません。
10キロ、20キロも先、井戸や取水場までポリタンクを持って水を汲みに行かなければなりません。
彼らは「まずは水を身近に手に入れたい」と異口同音に話していました。
水の問題は人々の生活や、命にも深く関わっており、水設備の整備が急務です。

今回現地を訪問し、実際に現地での生活事情を知ることで、生産者支援の重要性を強く感じ、直接的な支援に取り組みたいという思いをもちました。
そこで今回『フイエ マウンテン』の販売させていただく一部を寄付金として、現地の生産者のための井戸の建設費の一部に充当させていただければと考えています。

『フイエ マウンテン(HUYE MOUNTAIN)』
『フイエ マウンテン』のコーヒー豆は、複数の農家から集められ、品種は国の農業機関が指定した「ブルボン種」のみ。
山の斜面で育てられた豆は、熟した赤い実だけが一粒ずつ丁寧に手摘みで収穫されています。
雑味がなく、クリアでなめらかな口当たりは、ワインレッド色の完熟したコーヒーチェリーだけを丁寧に選別して手摘みで収穫されている証です。
生産者の思いと丁寧な仕事が、そのまま味に表れているかなと思います。
アプリコットやピーチのような甘酸っぱさと、ブラウンシュガーのような穏やかな甘さが感じられます。
コーヒーの未来のためには「生産者の方々への支援」が欠かせません。コーヒー生産が続けられるには、生産者が安心して働ける環境と安定した生活基盤を整えることが、持続可能なコーヒー生産に繋がります。
適正価格での取引はもちろんですが、コーヒーを消費する側の一員として、永続的にコーヒーを生産できる環境を整備していくことが重要です。
これから生産者の方々と寄り添いながら、少しずつ関係性を築いていきたいと考えています。
生産者の方々の生活や、「良いコーヒーを作りたい」という情熱をサポートすることが、コーヒー生産を未来へと繋げることのできる懸け橋になるはずです。ぜひ、皆様のお力添えを頂戴できれば幸いです。
また、今回の農園出張を動画にまとめました。ぜひご覧ください。
コーヒー豆詳細情報
<商品名>
ルワンダ フイエマウンテン
<コーヒー豆詳細>
エリア:ルワンダ南部県フイエ郡
生産者:小規模農家から集荷し、厳選
標 高:1,600〜2,200m
品 種:ブルボン
プロセス:ウォッシュド
<価格>
珈琲豆 100g 842円
ドリップパック 1枚 189円
(税込価格)
<発売日>
珈琲豆:2024年10月25日(金)〜数量限定販売
<販売店舗>
・大和屋直営店
大和屋高崎本店 / 高崎吉井店
YAMATOYA COFFEE 32
・大和屋グループ各店
(※一部取り扱いのない店舗もございます)
・大和屋ネットショップ
https://shopyamatoya.com/
コーヒー鑑定士が選んだ珈琲


2020年発売の「No.40マンデリン」からスタートした「鑑定士が選んだ珈琲」シリーズ。ブラジルのサントス商工会議所公認のコーヒー鑑定士資格である「クラシフィカドール」を有する大和屋 代表取締役 平湯聡(ヒラユ サトシ) が、他では手に入らないような希少なコーヒーや、特殊な精選方法や品種など、今までに取り上げたことのない、珍しく価値の高いコーヒーをご紹介します。
本シリーズのコーヒーカードやパッケージに用いられているデザインは、コーヒー鑑定士 平湯聡がコーヒーのカップテストを行った上で味わいをイメージし、作成しています。
今回のデザインについて

甘酸っぱい印象の「アプリコット」のイメージを色合いで表現し、心地よい余韻がある味わいの印象グラデーションで表現しました。